毎週のように映画を観ているのに
レビューが全く追いつかず^^;
中でも印象に残ったのがこちら
北欧の映画ってなんか淡々としすぎて
私には合わないと思っていた。
今まで観たカウリスマキ監督の作品は
「希望のかなた」と「街のあかり」二つだけ。
ストーリーもぼんやりとしか思い出せない。
特に後者は主人公が悲惨すぎるという
イメージしか残らず…
この映画を選んだのは
ただただ「トーベ」でヒロインを演じていた
女優さんの雰囲気が好きだから。
これは先日見た「PERFECT DAYS」に
似ているかも。
慎ましい生活の中でも
自分らしく生きているアンサを
すぐに好きになりました。
ホラッパの方はアル中で仕事をクビになり
ふらふらしてて。
ダメ男なんだけど哀愁を感じてしまう。
すれ違いばかりの2人が
やっと再会できると思った矢先に
衝撃の展開が!
でも最後はハッピーエンドでした。
この映画も犬がいい味を出してるなと思ったら
監督の愛犬らしい。
演技完璧ですね^_^
元々日本でも人気がある監督だけど
この映画がロングランになるのは
今の時代背景もあるのかなと。
コロナに、戦争に、物価高に、、
何かとままならぬ私たちの生活。
疲弊しそうになることだらけの世の中で
小さな自分なりの幸せを味わいながら
時に誰かとそれを分かち合う。
退院したホラッパを犬と迎えに行くアンサ。
じわじわと心に染みいるラストに
監督の優しさを感じました。
時間に追われて、情報に翻弄されて
自分を失いそうになる時に
ほっと一息、温もりを与えてくれる。
そんな映画でした。