すっきり楽しく暮らしたい

映画、読書、ご飯、お出かけの記録。時々、世の中に小さな毒を吐きます…

サン・セバスチャンへ、ようこそ

久々に観たウディアレン作品。


ハリウッドの例の騒動で
すっかり干されてしまったかと思っていたけど

御年89歳、まだまだ健在のようです。



美しいサンセバスチャンの景色にうっとり。





で、肝心の映画の内容は…





なんと華がない映画だろう。


ウディらしい、毒のある自虐的なユニークさも感じられない。



彼の作品は退屈だけどどこか洒落ていて
ロマンティックなところが好きだった。


この作品にはそれがない。



彼の敬愛する映画へのオマージュが散りばめられていて

原作を好きな人には、違った魅力があるのかもしれない。



でも私はウディの映画が観たくて
映画館行ったのに

彼らしさが感じられない
空虚な作品に感じました。


ウディアレンはまさかこの歳で
守りに入ってしまったんだろうか。
はたまたネタ切れなのだろうか。



従来のアレン作品では

どこか神経質だったり不誠実だけど
ウィットに富んだ老人とか

魅力あるキャラクターが
作品の要になってきたと思うのだけれど


この作品の主人公は
ただの神経質な老人で終わってしまっていて

妻の不貞にも、美女との出会いにも
何より人生に対して、あっさりし過ぎている。



もう一つ、大きな要因はキャストだと思います。
皆さんもちろん演技はちゃんとしてるし
女優さんもそれなりに美しいし。


ただ、アレン作品の主要なキャストとしては
あまりに地味なのだ…



ハリウッドにそっぽを向かれてしまい
魅力あるキャスティングが困難なのかもしれません。。


そう思うと、彼の映画を長年観てきたファンとしては
寂しさが込み上げてしまった。


次作はパリで撮影された
恋愛スリラー『Coup de Chance』で
これが最後の作品だそう。


マッチポイントみたいな映画だと良いなと
ほんのり期待して

日本での公開を待ちたいと思います。



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