田辺聖子先生が亡くなりましたね。
私は30代半ばの迷える日々に
おせいさんこと田辺先生のOL小説に
随分と励まされました。
特に好きだったのがこの二冊
これを読むと恋がしたくなります。
昭和の古い時代に書かれたものだけど
色あせることなく、キラキラした輝きを放つ不思議な物語。
そしてもう一人、矢部さんの大家さん。
ずっと気になっていたのですが
ようやく昨日買いました。
一気に読破。
評判通り、素朴で暖かくて
世代を超えた二人の絆に心がほんわかしました。
亡くなった大家さんは一般の方だけど
矢部さんの漫画の中で、存在感は抜群でした。
矢部さんが大家さんが亡くなった話をテレビでした時に
言葉に詰まりまくっていて
喋ることが仕事なのに、信じられないくらい不器用で
でも、返って矢部さんの正直さと
大家さんを失った悲しみが伝わってきて
もらい泣きしてしまいました。
もうすぐ続編も出るみたいなので楽しみです。
世の中は悲しいニュースが溢れてて
テレビもスマホもシャットアウトしたい気持ちになるけれど
そんな時も本はいつも私のそばにあります。
良書に出会う度に、本があって、書き手がいて
本当に良かった、ありがとうという気持ちになります。
ご冥福をお祈りします。