すっきり楽しく暮らしたい

映画、読書、ご飯、お出かけの記録。時々、世の中に小さな毒を吐きます…

丘の上の本屋さん

前回何か映画(何を見たか忘れた…)を見に行ったときに
気になって画面メモしておいた映画。


イタリアの石畳と自然が美しい小さな村で
古書店を営む老店主


老若男女問わず、色々な人種や思想を持ったお客さんが訪れるのだけど


店主はリベロという名前の通り「自由」でマイペース。
どんな人にも寄り添ってしまう。


こんな本屋があったら、毎日通いたくなる!


隣のカフェの色男の店員は
毎日さりげなく店主を気遣っていて
店主の大事な友人でもある。


本が買えなくて、店先で漫画をじっと眺めていた移民の賢い男の子も
本を貸してあげたことで交流が始まって
本の虫同士、世代を超えて友人になっていく。


ゴミ箱を漁って手に入れた本を
毎朝店主に売りに来る青年も
自分が昔書いた本にもう一度触れたいと願う
老教授もリベロの店に通い続けている。


毎日の何気ないやり取りが
すっと心に沁みてくる。


本に興味のない人や、映画に「事件」を求めてる人には
何とも退屈な作品だと思う。


でも両者でもなく、
博識ではないけど、この電子書籍の時代に紙の本を愛する私には十分すぎるくらい素晴らしい作品でした。


リベロに関わった人は
人の愛や優しさを知って、きっと強くなっていくだろう。

リベロ自身もこの店を訪れる人々との
毎日の小さな交流の中で
たくさん癒されていたと思う。


拾った日記の終わりと共に
静かに幕を閉じた、リベロの人生。

こんな風に終いよく人生を終えられたら
最高だと思います。


最後に


ユニセフが協賛しているから
こんな地味でも素晴らしい映画を日本で見ることができた。感謝。


本を貸してあげていた小さな移民の友人に
リベロが唯一あげた一冊。

『世界人権宣言』


多様性が声高に叫ばれる昨今。
以前より自由な世の中になったとはいえ
差別というものはいつの時代も完全には無くならないものなのかもしれない。

それでも

「人は誰しも幸せになる権利がある。」

それがこの映画が伝えたいこと。



たくさんの人に見てほしい。
素晴らしい映画でした。


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